テレワークで忘れられがちなこと 成功と失敗の境界

離れた場所で仕事をする「テレワーク」が注目されています。しかし、多くの会社が導入しようとしても難しく、やってみてもうまくいかないということもあります

それには、いくつかの理由があります。それを今日は取り上げます

会社と電車が危険地帯

コロナウイルスで各地でイベントが中止になっています。それは「集団」になることにより、ウイルスが拡散してしまうことを予防するためです

しかし、毎日の通勤電車の方がよっぽど危険です。狭い空間で、密集しているのですから。駅ごとに人が入れ替わるということは、感染者が紛れ込む可能性も高いわけですからね

会社の会議室、事務所も危険な場所です。濃厚接触は避けられない場所です。

テレビの風邪薬のCMのように「今日は休めない!」とばかりに発熱があるのに出社しようとする、頑張るサラリーマンだっています。通勤電車でウイルスをバラマキ、会社でもバラまき続ける人はいます

民間主導でテレワークが動き始めた

政府は学校という管轄できるところを「休校」という処置にして、イベントに関しては「要請」という形で対応を迫ってきました

その一方で、毎日の通勤電車については、放置状態が続いていました。ようやくですが、補助金交付で「テレワーク推進」に傾いた感があります

ただ、それは政府主導ではなく、民間主導で始まったことです。電通5000人や資生堂8000人という規模で、テレワークを始めたのがスタートです

参考 新型肺炎 電通、5000人が在宅勤務 資生堂も8000人東京新聞 TOKYO WEB

おそらくは以前から、テレワークに関する実験などをしていて、一気に本番投入に動いた感じでしょう。そう簡単にはテレワーク化は実現できません

テレワークができるのは「仕事ができる人」だけ

テレワークの失敗する理由は、仕事ができる人しかテレワークは実現できないという現実があります

自宅などの「離れた場所」で仕事をするということは、上司や同僚の監視下になり状態で仕事をすることです。そのような緩い環境で、会社にいるときと同じように仕事を続けることができるのか?

仕事をした、していない、という判断はどうするのか?物理的な請求書などの処置はどうするのか?など、乗り越えなければならない問題があります

もし、一言で「テレワークができる条件」と言われると「業務を数値化できるか?」に尽きます

数値化とは、仕事の量と質を客観的な数値にできるということです

プログラマーはテレワークに最適

例えば、プログラマーは以前からテレワークで働く人が多くいました。これは古参でも新人でも、明確に業務の量と質を図ることができるからです

「プログラムコードを何行書いた」ということが「量」で図ることができます

「質」もコーディングルールと言われる「ルール通りか?」でチェックできますし、先輩が見て「もっとこういう書き方ができる」と指示がしやすい状況です

全てがパソコン上で仕事ができるという点も忘れてはなりません

物理的な処理があるとできない

仕事をしていると、書類というものがついて回ります。例えば「契約書」「納品書」「請求書」。最近はクラウド上で処理が完結できることが増えましたが、まだまだ書面は必要です

なにしろ、社内だけを電子化に踏み切って、取引会社が「書面でお願いします」と言われたら、対応せざるを得ません

「納品」つまり、物理的にモノがある業務はテレワーク化はできません。例えば、物販はテレワークできない、という誰が考えても当たり前のことがあります

コミニュケーションが必要だとできない

表情にはいろいろな意味を持っています。打ち合わせで「はい、そうですね」と返事をしたとき「喜んで」「妥協して」「渋々」など、文面にしてしまうと同じでも、本音のニュアンスは違うところがあったりします

対面で話していれば、それを伝えたり、感じたりすることで、業務を調整する(慮る?、忖度する?)事ができます。しかし、チャットやメールの文面だけでは難しいでしょう

「はい、そうですね (^ ^;)」 みたいな顔文字付きができたらいいのに

「それが日本的なビジネスの悪いところだ!」と怒る人もいるかも知れませんが、それこそ、日本の会社が長続きする秘訣とも言えます。社内で助け合い、励まし合い、相手を思う気持ちというのは重要なことなんです

一緒にいるからできること

コミュニケーションという点で、別な側面を考えると「やる気を保つ」ということも、集まることの利点です

私とビジネス仲間は普段は、一人で仕事、をしています。でも、定期的に「誰の事務所」「カフェ」などに集まり、1日一緒に作業をします。ときにホテルに泊まり込んで作業することもあります

集まることで、衆人環視のような状態になり、「サボれない」という不思議な気持ちに陥ります。あいつも頑張っているから、負けられない、という気持ちも湧いてきます

毎回、作業会のたびに「作業がはかどる!」という感想が飛び出します。そのくらい仲間が一緒にいることって大切なんです

また、あなたの会社には「場を和ませる人」っていないですか?その人がいるだけで明るくなる、というような人。こういう人がいるだけで、職場が活気づいたりします

これもまた、人の力です。でも、リモートワークで「みんなと一緒」「和ませてくれる人」の良さを感受することはできません

リモートワークは今後も増えていく

会社としても、リモートワーク中心なら事務所を小さくして家賃を抑えられるし、交通費を支給する必要もなくなるという利点があります。この流れは変えることはできないでしょう

数値的に見ればプラス要素が多いですが…

先程書いたように「見えないマイナス部分」もあります。数値化できる業務かどうか、コミュニケーションが不要な業務かどうか、などを考えなければなりません

今のところ「テレワークのメリット」ばかりにフォーカスされている感があります。デメリットもしっかりと見据えて、会社ごと、個人ごとに適したスタイル、あるいは導入しないという選択も必要かと思います

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です